ハラッパ=カラッパによる企画もの第一段。 なんだけど、 どっちかっていうと、 サヨナラ ハラッパ=カラッパライブってことの方がメイン。
開場時間にすでに20人近くが集まり、 最終的にはかなり混むことになったホームグラウンド、NEGA-POSIにて。
いきなりこの曲に入る展開とは。
新曲。
客席に鳴り物を配り、そのあいだにメンバーは小物を身にまとい。 この曲、どんどん進化していくなぁ。 しかし、渡された小物がラッパだったのがはちょい痛かった。 使いどころが難しいよ。 降っても音がでるからまだ良かったけど。
「ケモノちゃん」はしばらくラストの曲に定着しそうだなぁ。
名古屋から来たインストバンド。 バイオリン、ピアニカ、ギター、パーカッションの四人組。
様々な地方のトラッドをベースにした音楽はとにかく濃いね。 パワーあふれんばかりの演奏で、曲の密度も濃い。 いいという噂は聴いていたけど、なるほどね。 かっこいいし、気持ちいい。
ただ、あまりにも濃すぎて、ちょっと疲れた。 そんな贅沢言うなといわれたらご免なさいと言うしかないんだけど、 もうちょっとあっさりした曲を間に挟んでくれると聴きやすいな。 ラストだけじゃなくて。
そして、ハラッパ=カラッパのラストライブ。
かなり初期の頃の作品だそうで。 初めて聴いたと思う。
「今日が一番いいです、多分」
ここまで、ラストライブらしくちょっと重いくらいの雰囲気で進めてきてたんですが、 この曲の冒頭で、ステージ上に置いてあったビール瓶が倒れて一騒ぎ。 (なんでそんなものがステージ上にあるかはともかくとして) なんか、一気にハラッパ=カラッパらしい雰囲気になりましたね。
ふうのバイオリンの人がゲストで参加。 なんでもハラッパ=カラッパのリハのときに 弾いていたのが良かったから急遽参加してもらうことになったとか。 たしかに、いい感じ。 ただ、ハラッパ=カラッパはバイオリンにちょっと食われてるぞ。
ラストは「解散が決まった日に作った曲」で。
とはいえ、さすがにこういう日にはアンコールなしではすまされません。 ハラッパ=カラッパも曲を用意していたようですが、 客側からの要望で、当初は予定になかった「売春婦の唄」をやることに。 「5分ください」ということで、ちょっと時間をかけて、 打ち合わせ、というか練習を。
本当にラスト。
気合い、入ってましたね。 気合いだけで持ってっていったような場面もあったし、 あまりに入りすぎてて逆に心配になったりもしたけれど、 それだけに、充分に伝わってくるものがありました。 「今日が一番いいです、多分」っていうのは嘘じゃない。
それにしても、楽しいライブでした。 ラストライブではあるんですが、聴いていても寂しさや悲しさは湧いてこなくて、 浮かんでくるのは笑みばかり。 アクシデントのあとはたしかに場の雰囲気が和やかになりましたが、 それが原因ではなくて、 聴けなくなる悲しみよりも、 「一番いい」ライブを最後に終わる彼らの今後が楽しみになったからだったんでしょう。 そしてなにより、四人の表情はまちまちなんだけど、 ハラッパ=カラッパが好きだっていう演奏があったからか。
ある意味、本当に頂点に一番近い状態で解散した彼ら、 それぞれの今後の活動が本当に楽しみです。
どのバンドもアンコールをもらって不思議じゃない、そんなライブでした。