2月 112004
 

日本語自動認識QTextCodec(QAutoJpCodec)を用いたKateの日本語の自動認識の実装についていろいろと検討はしていたものの、QTextStreamを通じてQAutoJpCodecを用いた文字コード判別が実装できたとしても、Qt自体の改造を伴うわりには認識精度が十分に確保できるとは思えない。
というわけで、実装方針を変更することとした。以前のエントリーで書いた項目の1番「Kateの読み込み箇所の変更」だけで対処を行なう。
QTextStreamの変更での実装も不可能ではないと思うが、どちらにせよ読み込み後に認識コードの取得作業があるため、各アプリの修正が必要であり、QTextStreamの変更を行なった場合の副作用を考慮すると変更を行なうことによる悪影響が無視できるとは思えなかったためだ。
その代わり、認識コードのクラス化を行ない、文字コードの判定は可能な限り遅らせ精度を高める。認識コードのクラス化についてはkzk氏が既にKDE(CVS-HEAD)の方でkdelibs/khtml/misc/guess_ja.{h,cpp}で行なっているが、kate用にいくつかの機能を実装したいため、独自に行なうこととした。

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2月 052004
 

ここのところ、まとまった時間がとれないので、コーディングを行なうかどうかは別としてもKateのファイルの文字コード自動認識の実現に向けての検討を行なってみることにした。
コードベースはとりあえず、KDE_3_2_BRANCHで検討を行なうが、最終的にはHEADへのcommitになるだろう。
自動認識を行なう対象文字コードはUTF-8, EUC-JP, Shift_JIS, ISO-2022-JPの日本語関連のみとする。
Kate自体には現在のエンコードがデフォルトのままなのか、指定されたものなのかの区別をするためのコードは実装されていないため、それらやUIについての懸念材料はあるが、それはあと回しにする。
また、変更の方針としては以下の項目を考慮する。

  • できるだけコードの変更箇所は小さくまとめる。
  • ファイルからの読み込みは一度で済ませる方が良い。
  • 他のアプリにも適用できないかも考慮。

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1月 252004
 

先週のKDE-CVS-Digestより
Bug 70657: can’t add songs with ‘?’ in name to playlists
これに引っかかって、KAudioCreatorで作れないファイルがあったので、助かった。
が、まだ’:’や’!’が問題になるような感じ。前者はちゃんとした検証はまだだけど。
さっさと検証してバグレポートすべきだな。

1月 252004
 

[RFC] bug 70936 – crash while embedding a KPart
Quantaの中でCervisiaプラグインを使うとクラッシュするというバグに関連して。
どうやら、KPartsでロードするライブラリでシンボルの重複があったためだということだ。
ということで、KPartsはそれぞれシンボルの重複を避けるために適切にnamespaceを設定しておくべきということ。
ある意味当然だけど、面倒と考える人もいるかな。

1月 252004
 

いつの間に、そういう方針が決まったのかは知りませんでしたが、kdepimはKDE-3.2以降はKOfficeなどと同様に、KDE-3.2とは非同期にリリースされる用です。
これにともない、今後のkdepimはHEADもKDE-3.2 & Qt-3.2系で動作する必要があるそうです。
利用者的にはありがたいことでしょうが、HEADを追いかけるものとしてはKDE(CVS-HEAD)の機能が入ってこないというのはちょっとつまんないかもしれない。
もっとも、これは実際に便利な機能が出始めてから心配すればいいことだけど。

1月 252004
 

Quickies: Krita, Trolltech, Lindows, Beagle-2, KOrganizerより
Trolltech Joins OSDL
Trolltechはオープンソース系に理解のある会社ではあるけど、なんか、OSDLってイメージはなかったから、ちょっとびっくり。
gtk+の方かなって感じだったから。組み込み系が関係してくるのか。
それにしても、dot.kdeはよくやるが、ニュースが複数あるときもまとめないで欲しいな。英語に弱いと読み間違えてしまう。まあ、ピリオドをきちんとみてれば問題ないことではあるが。