AnyMusic

各地で報じられていますが、AnyMusicのサービスの詳細が発表されました。
シングルを158円から、アルバムを1,050円からという値段付けは今までの国内のサービスから見るとがんばっているなとは思いますが、会社によって異なるということなので安心のできる値段付けとはまだ判断はできないでしょう。
購入についてはMoraと提携ということなので楽曲としては共通なのかな。38000曲というのは多くないと思うし、家庭向けということで最初の対応製品が10万近いコンポというのもあっておそらく普及はしないと。

しかし、国内の楽曲データのネットワーク販売はおそらくこのMora/AnyMusicなどのレーベルゲート系に集約していってる感じがあるが、これらを作っている人はこのサービスに音楽ファン/リスナーとして魅力を感じているのだろうか。CCCDを売ることに対する言い訳としてのサービスにしか見えないのは穿ち過ぎだろうか。
Moraをちょっと見てみてもわかるのが、視聴出来なかったり、ジャケット、歌詞情報が販売されない楽曲があったり、試聴できるデータの形式が統一されていないなど、寄せ集めのユーザの利便性など考えられていない内容。
検索にしてもネットで会員制のサービスであるなら、歌詞での検索があっても良さそうだが、そういう部分は期待できそうにない。楽曲の時間すらn/aとなっているものも見受けられる
AnyMusicの対応コンポに関しても、ざっと見た内容では購入楽曲のバックアップに関してはなにも書いてない(おそらく、不可能なのだろうが)。
そして、AnyMusicは月額315円が必要。はっきりいって、10万近く出してコンポを買って、そのうえ少額とはいえ月額の利用料金を払ってまで使いたいと思う人はほとんどいないと思う。
せめて、HDD内蔵のポータブルプレイヤーの良いものが出ればまだ少しだけ違うと思うのだが、これすら期待できそうにない。Moraのページの対応プレイヤーを見ていると、ポータブル系ではNetMDかSonyのネットワークウォークマンしかなく、記憶容量が少ない上に選択肢が少なすぎる。東芝のgigabeatすら対応予定なしの状況ではポータブルプレイヤーでの利用を重視する層には売りがない。
なんだかなぁ。