12月 262004
以前から開発のペースは遅かったartsですが、先日、とうとうメインの開発者である Stefan Westerfeld から開発を停止するとのアナウンスがありました。
artsが出てきたときから知っているものとしては正直なところ残念です。一時はGNOMEもartsに乗り換えるのではないかとまで言われていましたが、(特に初期は)重く、不安定であり、近年は開発らしい開発も行われていなかっただけに仕方がないでしょうが。
こうなってくると動向が気になるのがKDE4でのマルチメディアフレームワークがどうなるか。GStreamerが採用されるとのもっぱらのうわさですが、はたしてどうなることやら。
個人的に心配しているのがこれで今以上にKDEのマルチメディア環境のモジュール化が退化してしまうこと。現状でもタグ周りはjukやamarokなどではtaglibを使い、KDEのメタ情報系のプラグインは用いてない状況。マルチメディア系では性能が重要視されているためモジュール化によるメリットが無視されることがあるのは分からないでもないですが、GStreamerを直接使用する方向に行くなんて事にならなければいいのですが。
非常に残念ですが、これでMCOPも消えてしまう可能性も高いんだろうな。実際はともかく、考え方としては面白いものだったともうのですが。(逆に、DCOP、D-BUSへの統合という形で進むのならば面白いですが、それが実用になるかというと……)
なにはともあれ、Stefan、お疲れ様そしてありがとう。
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